- データベースの本はいっぱいあるけど、どの順番で勉強したらいいのか知りたい。
- 初心者向けにデータベースの勉強方法を教えてほしい。
本記事は、データベースを本当に最初から勉強し始める方から、何となくSQLは書けるけど設計や理論を勉強したい、と考えている方までに向けた記事です。
ヒト、モノ、カネに加え、情報が大切なビジネス社会ですから、どの企業も情報を活用するためにデータベースを使っていると思います。
しかしながら、業務で何となく触るものの、しっかりとデータベースを勉強した人は意外に少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、データベースを勉強したい方に向けたおすすめな勉強順と本を3冊(+おまけの2冊)を紹介したいと思います!
記事の信頼性
Java, Postgres, AWSを使うシステムを担っている現役エンジニアです。
SQL本を7冊ほど一気にまとめ買いし、それらを全て読んだ上でおすすめの勉強順を紹介しています!
なお、こちらの記事はJavaエンジニアの勉強ロードマップ上の記事でもあります。
まだロードマップをご覧になっていない方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。
Javaエンジニアとしてどのように学んでいったらよいのか、その全体像をつかむことができると思います。
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初心者・未経験者のためのJavaエンジニアロードマップ
「これから会社でJavaを使うけど、何を勉強したら良いの?」 ...
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まずは無料で気軽に!データベースを無料で勉強する方法
まずはデータベースを無料で勉強する方法をご紹介します。
本当にデータベースが初心者の方は、今から紹介する無料のウェブサイトを使って気軽に勉強を始めるのがおすすめです。
1. progateで勉強する
1つめの方法は「Progate」というウェブサイトで勉強する方法です。
ポイント1:完全に初心者目線
プログラミング初心者と言えばProgateと言われるほど認知されているサービスで、分かりやすい説明と絵、また座学と実践を交えた勉強を心掛けています。
今までに何人もの駆け出しエンジニアがProgateを使って勉強してきたという実績があるのがおすすめポイントですね。
ポイント2:環境構築がいらない
おすすめポイント2つめは、データベースをPCに準備する必要がない点です。
データベースを勉強するには環境構築が必要になりますが、これが意外と大変で予想以上に時間がかかりがちです。
それによって勉強する気力がなくなるのはあるあるですが、Progateはブラウザ上で勉強できるので、インターネットさえあればどこでも学習することが可能です。
2. 「SQL攻略」で学ぶ
2つめはSQL攻略で勉強する方法です。
ポイント:丁度いい分量で気軽に勉強できる
本を買うにしても、動画で学習するにしても、大体のことは学習に数時間ほどまとまった時間が必要になりますよね。
SQL攻略はその悩みを解決してくれる学習サイトで、SQLの基本操作を16のコンテンツにまとめ、それらは小一時間ほどで学ぶことができます。
まずは気軽に勉強したい方に本当におすすめできるサイトです。
ココに注意
SQL攻略はその名の通りSQLを学ぶ場所です。いきなりSQLの説明・操作から始まるので、データベースを全く知らない方には難しいと思います。
そのため、Progateである程度概要をつかんでからこちらのサイトを使うことをおすすめします。
【初心者向け】データベースのおすすめ勉強順と本3冊
初心者~中級者向けSQL本を7冊ほど読んできた私が、おすすめ勉強順と本を3冊ほどご紹介します。
1:『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』
まず最初におすすめする本は、『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作 (プログラミング学習シリーズ)』という本です。
おすすめ理由
データベースをほとんど知らないという方は、とりあえずこの本を使って勉強することを強くおすすめできます。
その理由は、完全初心者の人でもこの本1冊をしっかり勉強するだけで、ある程度の業務をこなせるほどデータベースについて学べるためです。
具体的には、この本1冊でさっと以下の内容を押さえることができます。
- PostgreSQLの環境構築
- データベースとは
- SQLとは
- テーブル操作(CREATE, DROP, ALTER)
- SELECT, INSERT, UPDATE
- 集約関数系(GROUP BY, HAVING, ORDER BY)
- トランザクション
- ビュー
- サブクエリ
- CASE式
- JOIN
- ウィンドウ関数
- Javaからデータベースに接続する
ココがおすすめ
本の対象読者として、「データベースやSQLに関する知識がまったくない人」と明記してあるのですが、本当に初心者の方でも分かりやすい説明がされていておすすめです。
2:『達人に学ぶSQL徹底指南書』
次に、ある程度データベースとSQLを理解した方におすすめの本が、達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ (CodeZine BOOKS)になります。
おすすめ理由
SQLを「書けるから使いこなせる」にステップアップする本です。
文法の勉強から一歩踏み込み、RDBの設計哲学や、SQLのパフォーマンスの意識を学ぶことができます。
本の作者も「中級SQLプログラミング入門」をコンセプトに掲げています。
ココがおすすめ
「SQLはまぁ書けるけど、しっかり学習したわけではない」という方に最適な本だと思います。RDBの歴史や集合の考え方を身につけ、さらにサンプルケースに対する良いSQLを知ることにより、データベースの操作が上達すると思います。
3:『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』
1,2を学んだあと、3番目の勉強におすすめするのは、達人に学ぶDB設計 徹底指南書です。
おすすめ理由
今までがSQLの勉強がメインだったのに対し、この本のコンセプトはDB設計です。
下流工程から上流工程へのスキルアップを考えている人に最適で、具体的には以下を学ぶことができます。
- スキーマ
- 論理設計
- 物理設計
- バックアップとリカバリ
- 正規化
- ER図
- パフォーマンスとインデックス
- 設計のプラクティス
ココがおすすめ
DB設計を学びたい場合や、インデックスの効果的な使い方に興味があるエンジニアにおすすめです。
おまけ:さらにデータベースを学ぶ
以上の3冊を読んだことがある方には、次の2冊も検討してみてください。
SQL実践入門 ──高速でわかりやすいクエリの書き方 WEB+DB PRESS plus
SQLアンチパターンはデータベースの設計やSQL、アプリケーション開発における「やってはいけない」を解説してくれる本です。
初心者向けではないのでここではあまり取り上げませんが、DB設計を業務で行わないのであればまだ読まなくても問題ないとは思います。
まとめ
初心者向けにデータベースを学ぶ方法をご紹介しました。
データベーススペシャリストがいるとしても、エンジニアであれば基本的な知識は必ず必要になります。
この記事がデータベースの勉強への指標になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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