Javaの文法をひと通り勉強した後は、コンソールアプリを作ることが定番になっています。
学んだことをアウトプットできますし、自分の作品ができあがるのも、嬉しい点ですね。
しかし、文法を学んでみても「どうやってコンソールアプリを作ればいいんだ?」と意外と苦戦することも多いと思います。
そこで今回は、Javaでコンソールアプリを作る方法をご紹介します。
こちらの記事を最後まで読むと、最も基本的なコンソールアプリが出来上がりますので、それを足掛かりにオリジナルのアプリを作成してほしいと思います。
なお、Javaエンジニアの勉強ロードマップのうち、一番最初の段階になります。
まだロードマップをご覧になっていない方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。
Javaエンジニアとしてどのように学んでいったらよいのか、その全体像をつかむことができると思います。
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初心者・未経験者のためのJavaエンジニアロードマップ
「これから会社でJavaを使うけど、何を勉強したら良いの?」 ...
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Javaでコンソールアプリを作る方法
まずは全体像を確認しましょう。
Javaのコンソールアプリは以下のような流れで作成していきます。
- Javaの開発環境を準備する
- エディタを準備する
- アプリの計画を立てる
- 簡単なものをまずは完成させる
それでは、それぞれの流れを見ていきましょう。
1. Javaの開発環境を準備する
まずはJavaの開発環境を準備します。
具体的には、JDKをインストールして環境変数を設定して完成です。
これはお使いのOSによって若干やり方が違うので気を付けてください。
Javaの環境構築に関しては、『エンジニアの入り口』さんの以下の記事がとてもよくまとまっていたので、引用させていただきます。
2. エディタを準備する
プログラミングコードを書くためのエディタを準備します。
Javaで有名なエディタはEclipseと呼ばれるIDEですが、かなり大規模なアプリケーションになってしまうので、ここではVisual Studio Codeを使用することをおすすめします。
VSCodeは軽量のエディタですが十分な機能があり、とても使いやすいです。(あと見た目がかっこよくて好きです)
もちろん、Atomなどすでに使っているエディタがあればそちらで構いません。
Mainクラスを実行する
ここでMainクラスを実行し、環境構築が正しく済んでいるか確認しておくとよいです。
VSCodeを開いて以下のMainクラスを作成してください。
public class Main { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello World"); } }
デスクトップなどに保存します。
そのあと、コマンドプロンプトやPowershell, VSCodeのterminalを開いて、以下のコマンドなどで先ほどのJavaファイルを保存した場所へ移動します。
cd デスクトップ
その後、これらのコマンドを順番に1つずつ打ち込んでみましょう。
javac Main.java java Main
コンソールに「Hello World」と出力されれば、問題なく環境構築が完了しています。
3. アプリの計画を立てる
続いて、アプリの計画を立てます。
具体的には、アプリの内容とクラスの構成を考えていきます。
1. 内容を決める
私がいつもおすすめしている『スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)』では、RPGゲームを作ることを目標として、本の主人公と一緒に学んでいきます。
もちろんこの真似をしてもいいですし、他に作りたいものがあればそちらを作るのもいいでしょう。
注意点として、ここの段階でどんなアプリを作りたいのかを明確にしてください。
そうでないと製作中に思考がブレてブレて、結局何も作れなくなったりします。
ココがポイント
どんなアプリを作りたいのか、しっかりと構成を練っておくことが成功のカギ
2. クラスの構成を決める
続いて、クラスの構成を考えていきます。
あなたが作りたいコンソールアプリには、どんなクラスが必要でしょうか。
例えば簡単なアプリでしたら、Mainクラスだけで十分です。
しかし、RPGのようなゲームを作ろうと思うとMonsterクラスやHeroクラスが必要となることでしょう。
作りたいアプリの内容をじっくり分解して、必要なクラスを見定めていきます。
4. 簡単なものをまずは完成させる
計画が立てられたら、まずは最低限のアプリを完成させます。
ここでは、必ず最低限にこだわってください。
最低限にこだわることで、あなたのアプリ制作の成功率がぐっと高まります。
あれもこれもと計画を立てたけど、どれも中途半端に終わってしまった、なんて経験はありませんか?
最初から完璧を目指すと失敗してしまうものです。
まずは動くものを完成させましょう。
例えば、四則演算ができる電卓アプリを作るのであれば、まずは足し算だけ実装する、などです。
ココがポイント
まずは最低限動く作品を作る
Javaのコンソールアプリの超基本サンプル
ここでは、Javaのコンソールアプリを作る上での超基本的なサンプルをご紹介します。
内容としては、「名前を打ち込んだら名前を呼んでくれる」というものです。
コードはこちらです。
public class Main { public static void main(String[] args) { System.out.println("Tell me your name! :"); Console con = System.console(); String str = con.readLine(); System.out.println("Hello! Nice to meet you, "+ str); } }
con.readLine()で、入力を受け付けられます。
これをjavacでコンパイルして実行してみると、以下のようになります。
すごいシンプルで恐縮ですが、なにかインスピレーションが湧いたのではないでしょうか(期待)。
例えば、「入力した文字によって占いができる」なんてアプリも面白そうですね。
まとめ
Javaでコンソールアプリを作る方法と、そのサンプルをご紹介しました。
Javaでコンソールアプリを作る際は、以下の流れに従って作成するとうまくいきやすいです。
- Javaの開発環境を準備する
- エディタを準備する
- アプリの計画を立てる
- 簡単なものをまずは完成させる
とにかく何でもいいので、「動くものを作る」ことを目標にしてみてください。
そうするといつでもアプリに機能を追加していくことができますし、修正も容易です。
例えば、シャワーを浴びているときに思いついた面白いアイデアをすぐに実現できる、なんてことにも繋がります。
ぜひ、Javaのコンソールアプリ制作を楽しんでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。